第75回毎日書道展へ
- star0391w0923
- 2024年8月17日
- 読了時間: 2分
毎日書道展へ行ってきました。
今年度の作品は「掬水月在手」。
(みずをきくすればつきてにあり)
「掬水月在手」の由来は、唐の時代、于良史(うりょうし)作の漢詩『春山夜月』という題の五言律詩の承句です。
日々の生活の中に実は小さな感動やすばらしいものがたくさんあります。
しかし、情報過多でなんだか忙しない現代では、ゆとりを持てず心をときめかせる機会を逃しているのではないでしょうか。
この詩を読むと、天真爛漫で些細なことにも感情を豊かに表現をする息子の顔が思い浮かびました。息子のように何気ない変化に気づける心を大切に日々を過ごしていきたいと感じる
大好きな詩です。
峰澄
春山多勝事 賞翫夜忘帰
春の山に入ると普段見ることができぬ素晴らしいものに多く出会い、いちいち愛でていると夜になっても帰宅することを忘れてしまう。
掬水月在手 弄花香満衣
思わず水を掬うと掌に朧月が映り、咲き誇る花に触れてもてあそぶと香りが着物に充ち満ちる。
興来無遠近 欲去惜芳菲
心が浮かれるままにあちらこちらに、草花が美しく咲き匂う様を愛でて何処までもいきたい。
南望鳴鐘処 楼台深翠微
鐘の音が鳴る南方を望むと、鐘楼は芽吹いた草木に見え隠れしている。
